アンコンシャス・バイアス(無意識の偏見)
アンコンシャス・バイアスという言葉をご存知でしょうか?
アンコンシャス・バイアスとは、自分自身が気づいていない、ものの見方や捉え方のゆがみ・偏りのことを言い、これは誰にでもあることです。
人間の脳は、過去の経験や見聞きして知り得たことなどから、自分なりの解釈をするようになっています。
「自分なりの解釈」なので、人とは捉え方が異なっていたり、偏っているということはよくあることなのですが、そのバイアスによって自分の行動を狭めたり、人とのバイアスとのズレによって摩擦を起こしてしまったり、などのマイナスな影響をもたらすことがあります。
「普通はこうだよね」「あれは、こうあるべきだよね」というようなセリフも、バイアスによって無意識にそして自然と言葉として表れたものですね。
人間誰しもが「自分は正しい」「間違っていない」「悪くない」と思いたい。そんな自己防衛心が根源にはあるから、だからこそアンコンシャス・バイアスは誰にでもあって当たり前のものなのです。
つまりアンコンシャス・バイアスがあること自体は、問題ではないということ。
大切なのは、自分自身のバイアスに気づくこと。
私は、同じ会社でのサラリーマン生活が長いので、会社とは・・働くとは・・「こうあるべき」というのがとても偏っていたと思います。
その偏りによる私の行動・判断・成果は、今の会社では評価されてきたからこその今があるとは思うので、間違っていたわけではないのですが・・・
コロナによって価値観がガラッと変わった私は、これまでの自身を振り返ってみて、自身が持つバイアスによって、無意識に引き寄せていた行動や判断の基準域がとーってもとーっても小さいことに愕然とした今日この頃なのです。
他業界を知れば知るほど、今までの私のこだわりや価値観ってなんだったんだろうって・・・ちょっと悲しくもなります。
これからは、どんどん新しいことにチャレンジして、自身のアンコンシャス・バイアスを常に客観視できるように努めなければ!
そして自身の思考の枠を広げ、私の周りの仲間一人一人のバイアスも理解し、受け止め、もっと大きな豊かな人間に成長していきたいと思った今日なのでした。
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〜ご参考:よくあるバイアスの例〜
●ステレオタイプ・・・人の属性や一部の特性をもとに先入観や固定概念で決めつけてしまう。「Aさんって◯◯だから△△だね」
●正常性バイアス・・・問題が起きても「私は悪くない」と自分の都合の良いように思い込む。「私は問題ない」「私は大丈夫」
●確証バイアス・・・自分の考えに一致する情報ばかり探す、集める。「やっぱりね!」
●権威バイアス・・・権威のある人の言うことは間違いないと思い込む
●集団同調性バイアス・・・周りと同じように行動してしまう「みんなが◯◯って言っているから」